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テト旅行#2 早朝6時のトラブル

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世界の皆さん、こんにちは。

「ラオカイ駅の到着出口(写真:Kaisei)」の写真

ラオカイ駅の到着出口(写真:Kaisei)

前回の投稿から少し間が空いてしまいましたが、今日はテト期間中に訪れたサパで実際に経験したこの時期ならではのトラブルについて書きたいと思います。

 

私が北部ラオカイ省に到着したのは、前夜の22時にハノイを出発して寝台列車に揺られること8時間後の午前6時でした。到着した時はまだ辺りが真っ暗で、気温は5度を下回っていました。

 

ターミナルから出ると、一緒に下車した人たちは予約しているそれぞれのツアー会社のバンに乗り込んでいきました。私もハザン省行きのバスを探しました。

 

私は今回の旅でツアーには予約しておらず、事前にネットで調べた情報では駅前に待機しているバスやタクシーを乗り継げばさらに北にあるハザン省に行けるという内容の記事でした。

しかし、この時期はテト。

 
 

テト休業恐るべし

「2024年2月、テト期間中で閑散とする早朝6時のラオカイ駅(写真:Kaisei)」の写真

2024年2月、テト期間中で閑散とする早朝6時のラオカイ駅(写真:Kaisei)
「テト期間中の早朝6時のラオカイ駅(写真:Kaisei)」の写真
 
テト期間中は、ベトナム中の飲食店やサービスが休みになると聞いていましたが、ツアー会社のバンがすべて出発してからは、駅前には車どころか人の気配も無くなりました。
 

状況を察した私は、すぐに駅の中に戻り、そこにいた駅員の女性にハザン行きのバスはどこか尋ねましたが、やはりテト期間中は運行しておらずそこまで行く手段はないとの回答でした。

 

あたりには人の気配さえもなく、早朝6時に極寒の中、私は一人見知らぬ地に取り残されたのです。

 

グラブアプリ(ベトナムで一般的に使用されている配車アプリ)でタクシーを探してもこの地域では見つからず、仕方がなく駅から離れて人を探すことにした。

 

5分ほど歩いたところに、道端で話している男性3人組を見つけた。

 

彼らは英語ができなかったので、つたないベトナム語とグーグル翻訳でハザンまで行きたいことを説明し、車で連れて行ってくれないかお願いをしました。

 

しかし、ラオカイから200km離れたハザンまでは車で4時間掛かり、その所用時間は東京から愛知間に相当する。

 

もちろん旧正月の大晦日にあたる日に、早朝6時から外国人を乗せて200km先まで連れて行ってくれる人はさすがにおらず、結局私はあてもなく再び歩き出しました。

 

藁にもすがる思い

「サパまで移動中の車内(写真:Kaisei)」の写真

サパまで移動中の車内(写真:Kaisei)
 
「サパまで移動中の車内(写真:Kaisei)」の写真

すると、さっきの3人組のうちの一人が、途方に暮れて歩いている私を見つけて声を掛けてきました。

 

話を聞くと、どうやら男性のバイクを貸してくれるとのことだった。なんて優しいおじさんなんだ!と思ったのも束の間、バイクを貸す代わりに5,000,000 ベトナムドン(約30,000円)を払えというのでした。

 

さすがに3万円は高すぎると思いましたが、もしこれを断るとあとの選択肢がない私にとって、この状況下での交渉に負けて一瞬お金を払いそうになる自分がいました。

 

しかし、旅にトラブルは付きもの。

 

なぜかこの予想外の事態を楽こそが、旅をしている気分を存分に味合わせてくれました。

 

私は駅の近くに戻り、止まっていた一台の車のドライバーに声を掛けました。

 

彼はそこで何をしていたのか分かりませんが、最終的に500,000 ベトナムドン(約3,000円)でサパまで行ってくれるとのことでした。

 

私は即決し、車で1時間のサパに向かうことができました。

 

次回・・・「視界5メートルのサパに到着」

 

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