記事:ミン・ガー 2022年11月23日|午前12時15分(PT)
滋賀県警は、転落した男性を救ったベトナム人男性に感謝状を贈った。
カン・ドー・チェンさんは11月16日、甲賀警察署で感謝状を与えられたと、日本の朝日新聞がニュースサイトで報じた。
カンさん(35)は10月22日、市内にある大池寺の近くを散歩していた。
池の横を通り過ぎるとき、年老いた日本人男性が助けを求めて手を上げているのが見えた。
カンさんは、一人では男性を引き上げることができなかった。しかし、日本語が上手く話せず、その状況を誰かに伝えることもできなかった彼は、スマートフォンでその男性を撮影した。
彼は助けを求めてあたりを見渡し、2人の男子高校生を見つけた。
その高校生に撮った写真を見せると、彼らはすぐに警察に通報した。
通報後、3人はすぐに男性のもとに戻った。そして、一緒に男性の手を掴み、救助が来るまで落ち着かせた。
ほどなくして消防隊が現場に駆けつけ、80歳の男性を引っ張って沼から引き上げた。
甲賀警察署によると、男性の命に別状はなかったという。
また、ベトナム語で書かれた感謝状を授与されたのは、今回が初めてだという。
カンさんはハノイ出身で、技能実習生として2018年に来日した。
彼は現在、金属加工を手掛ける、同市の八代製作所で働いており、今回の事故が起きた当日は休みであった。
カンさんは、ベトナムに住む8歳の娘と5歳の息子に日本の風景の写真を送って見せるために、よく写真を撮って歩いていた。
彼は年末、帰国する予定である。
日本の出入国在留管理庁によると、現在日本で暮らすベトナム人の数は43万3,000人近くで、在留外国人の15.7%を占めているという。
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【翻訳編集】Hải Tình
原文: