記事:タイン・ダン 2022年11月12日|午後7時26分(PT)
ベトナムのファン・ミン・チン首相とジョー・バイデン米大統領は、土曜日の夜にカンボジアの首都プノンペンで開かれた首脳会議のなかで、2国間関係の強化を図ることについて話し合った。
ASEAN首脳会議とその他関連会議の合間に行われたやり取りのなかで、両首脳は、両国の包括的パートナーシップの重要性と優先度の高さを確認した。
ベトナムと米国は、あらゆるレベルにおいて交流と対話を強化し、グェン・フー・チョン党書記長とバイデン大統領が早い段階で電話会談の調整を行うとともに、条件が整い次第ハイレベルな訪問を実施することについて両首脳は話した。
バイデン大統領は、二国間関係を強化するために、相互利益の分野や地域と世界における平和と安定、協力、発展への積極的な貢献をするために、引き続き両国の強い協力関係を促進することを提案した、
チン首相は、チョン書記長とグェン・スアン・フック国家主席からのベトナムへのバイデン大統領の招待について伝えた。大統領はその招待を承諾し、適切な時期に訪問できるように調整することを約束した。
バイデン大統領は、ASEAN・米国首脳会議と東アジア首脳会議(EAS)に出席するためにカンボジアを訪問し、大統領就任以来初の東南アジア訪問である。
チン首相は、今回の首脳会議に合わせて他国とも意見交換や会談を行った。
チン首相は、シンガポールのリー・シェンロン首相との会談のなかで、デジタルプラットフォームとDX変革の促進におけるベトナムへの支援を持ちかけた。
チン首相はまた、ホーチミン市の隣に位置するビンズオン省や他の地域でのベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)モデルの再実現を望んでいる。首相は、シンガポールが将来的に、ベトナムへの投資プロジェクトに「グリーン性と持続可能」を取り込むことへの期待を表した。
チン首相とアンソニー・アルバニージー豪首相は、特に農産物などの両国の輸出品の市場をさらに開くため、「オーストラリア・ベトナム経済協力強化戦略」を効果的に実施することで一致した。
両国は「違法・無報告・無規制(IUU)」に行われている漁業への取り締まりへの連携を強化し、マクロ経済管理に関する経験も交換していくという。
チン首相は、インドのジャグディープ・ダンカール副大統領とも会談し、インドがベトナムの農産物やその他商品の市場をさらに開放することを提言した。
両国は防衛および安全保障や海事協力、持続可能な開発やエネルギー、安定した供給網の確保などのあらゆる分野における協力の可能性を生かすことで意見が一致した。
土曜日の朝に行われた韓国のユン・ソギョル大統領との会談のなかで、チン首相は韓国に対し、ベトナムの工業化と近代化への取り組みや、文化産業の発展に関するさらなる支援を呼びかけた。
ユン大統領は、DX変革やサイバーセキュリティ、バイオテクノロジーにおいて韓国は積極的にベトナムと協力することを強調した。
カンボジア王国軍副司令官および陸軍司令官を務めるフン・マネット氏もまた、チン首相を訪問している。
防衛協力が引き続き両国関係の重要な柱であり、独立と主権の維持に貢献し、開発のための平和的で安定した環境をつくることを確認した。
チン首相は、11月10日から13日の日程で、ASEAN首脳会議とその他関連会議に出席するためカンボジアに訪問している。
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【翻訳編集】Hải Tình
原文: