記事：タイン・ダン 2022年11月8日｜午前6時6分（PT）
ファン・ミン・チン首相とカンボジアのフン・セン首相は火曜日、すべての分野における2国間の関係をさらに強化することで合意した。
プノンペンでチン首相を歓迎したフン・セン首相は、チン首相のカンボジアへの公式訪問はベトナム・カンボジア外交関係樹立55周年を迎える両国にとって重要な意味合いがあると述べた。ベトナムの国連人権理事会（2023年〜2025年）への選出についても祝意を表した。
両首脳は防衛力の強化および安全保障における協力について合意し、敵対勢力が周辺地域の安全と利益を脅かすことを容認しない原則を強調した。
また、政治的安定や安全保障、秩序や社会の安全の維持にあわせて、人身取引や違法薬物の売買などの国境を超えた犯罪の防止に向けて既存の合意と仕組みを展開する。
チン首相は、カンボジアで騙されて不法に労働させられたベトナム市民の救出に緊密な協力をしてくれたカンボジア当局に謝意を伝えた。
両首脳は、2021年の貿易取引高が95億ドルに達し、2020年に比べて80%増加するなど、商業および投資が両国の輝かしい関係であることで意見が一致した。今年はじめの9か月における貿易取引高は、前年比16.7%増の84 億 5000 万ドルに達した。
ベトナムは、カンボジアで198の投資プロジェクトに積極的に参画しており、 登録総資本金は29.2億ドルで、これはASEAN加盟国のなかで最も多く、カンボジアへの投資が多い上位5か国のなかでもトップである。
両首脳はインフラと政策の両面において、2国間の経済的つながりを強化することで合意した。
チン首相は、ベトナムの企業がカンボジア国内での事業活動および投資におけるより有利な環境を整えることを要求した。
国境に関して両首脳は、合意事項の尊重および完全な履行することで一致し、国境の画定と標識の設置が未だ完了していない16%の境界の妥当な解決に向けて引き続き交渉を行っていくことで合意した。
チン首相は、2023年に第32回東南アジア大会（SEA Games）が開催されるにあたり、ベトナムはその経験を共有し、カンボジアを支援する用意があることを断言した。
複雑な地域および世界的発展のなかで、ベトナムとカンボジアは関係を強化し、多国間フォーラムにおける、とりわけASEANの枠組みおよびメコン準地域における協力と支援を行う必要があることで両首脳は合意した。
両首脳は、安全保障や警備および海上の自由の重要性にあわせ、信頼の醸成および国際法の遵守、平和的手段による紛争の解決することを強調した。
ベトナムとカンボジアは、関係当事国が「南シナ海における関係国の行動宣言（ＤＯＣ）」を完全に遵守することを支持した。また、南シナ海行動規範（COC）策定のプロセスを急ぐことを両首脳は強調した。
チン首相は、2日間（11月8日〜9日）の日程で公式訪問のためにカンボジアに滞在し、その後4日間（11月10日〜13日）にわたってASEAN首相会議および関連会議が行われる。
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【翻訳編集】Hải Tình
原文：
