記事:ダット・グェン 2022年9月16日|午後5時34分(PT)
ベトナムの企業は今年、前年比36.2%増の17万5370人の情報技術スタッフを雇用した。同国のハイテク分野は投資の増加により活況を呈し続けていることが、調査で明らかになった。
採用プラットフォームTopDevによるベトナムIT市場レポートによると、ITスタッフの採用需要は、2023年までに22万9000人、2024年までに29万人を超えると取り上げられている。
調査対象の採用企業の半数以上(55%)が、例年よりも多くの開発者を雇っているという。
10社中6社が、今年はさらに多くの採用を行なってITチームを拡大する計画であると付け加えた。
TopDevによると、ベトナムでハイテク分野のポジションを埋めるのに平均51日かかるという。さらに採用需要が高いうえ、適切な候補者が不足しているため、この動向はさらに続くと説明した。
需要の高まりの一つの要因は、ベトナムは海外のIT企業から注目を集めており、それらの企業は製品開発チームを採用または構築するためにベトナムにやってくる、と報告書で述べられている。
「ハイテク分野の独創的なスタートアップの波は、特に同分野への多額の投資のあとに、より強いものになります。一方で、観光や農業、不動産などの分野における従来ビジネスの変革の波は、デジタルとランスフォーメーションやEコマースにシフトしています。」
新卒のスタッフで月収約4万5000円だが、5年後に管理職に就くとその額は4倍の約19万円になる。
ハイテク分野で最も高いポジションの技術責任者では、月収約80万円前後を得ている。
採用に関して上位の業界はNFTやブロックチェーン、ハイテク(人工知能)やフィンテックである。
他の採用プラットフォームでも、ITスタッフの必要性が高まっていることがわかる。
採用プラットフォームAdeccoのハー・グェンCEOは、ベトナムのデジタルトランスフォーメーションは、IT業界を志望する人たちに多くの仕事の機会を提供すると述べた。
また、他の国へアウトソーシングすることもできるとグェン社長は付け加えた。
「高い需要により、魅力的な給料や福利厚生を提示しているにもかかわらず、企業は依然として高いスキルを持った人材を採用することに苦労している。」
人材紹介会社Navigosは、第二四半期の報告書で、ロシアとウクライナの危機により、多くのITの注文がベトナムにシフトされ、人材募集の需要が高まっている。
銀行や金融分野と同様に、Eコマースや医療サービス、教育分野においてIT人材が大幅に不足している、とさらに付け加えた。
【翻訳編集】Hải Tình
原文: